アニメを見ました! 投稿者:マルワリード 投稿日:2025/02/23(Sun) 23:21 No.23745 | |
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 | こんにちは。映画のアニメを見てきました。 私はリアルタイム世代なのですが、よく一本の映画に纏まっているなと思いました。 何気なく見た映画なのですが、一気に50年前の世界に引き戻され、あの頃が鮮明に甦ってきました。 当時、私は音楽高校の受験を控え、きびしいレッスンを受けながら、毎週水曜日のマーガレットは憩いのひとときでした。 中でも「ベルサイユのばら」は華麗な絵柄や、詩的な言葉に彩られた斬新なコマ割などに魅了されていました。 半世紀を経て、いま振り返っても、あれだけの大作を弱冠24〜25才で纏められた池田先生の力量は大変なものだと思います。 この50年の間に、海外へも翻訳されているとは知りませんでしたが、本当に池田先生は世界中に「愛と勇気と希望」を与える存在なのだなと実感します。 私も、子供の頃からの「音楽家になる」夢を実現し、初心貫徹しております。 池田先生やオスカルのように、自分の信念に従って生きております。 映画を見て、私の中にもどこかにオスカルがいたのだなと気がつきました。 はじめて池田先生にファンレターを差し上げたのは、音楽高校の生徒の時で、その後、いちど池田先生からお葉書をいただいたのは嬉しかったですね。
映画を見て、一番印象に残ったのは、「フランス国軍にいながら、寝返って民衆側で戦う」というところです。 どうしてそれほどまでに民衆の立場に立つことができたのか? 王政側から迫害される民衆を見て同情したから? そのために忠誠を誓った王や王妃や、貴族たちや家族を捨てることができるのか? やはりモンテスキューらの啓蒙思想の影響を強く受けたのでしょうけれど、何も銃撃で死亡するまでにならなくても、何か他の方法はなかったのかしら? 民衆側で戦ったピエール・ユランは、貴族ではなく、平民出身ですよね。 もし7月14日の戦闘を生き延びたとしても、オスカルは平民のおかみさんになんて、なれないだろうしなあ・・・ なんて、色々と悩んでしまいました。(かってに悩むなって!)
7月14日は、フランス革命の始まりでしたが、結局残念だったのは、フランス革命は工業や金融の資本家たちが民衆を指導したブルジョワジーの革命だったのではないか?ということです。 結局、それまで王侯貴族が独占していた富を、ブルジョワの資本家たちに移動しただけだったのではないか? フランス革命が近代の始まりだったことは確かですが、果たして現在の民衆は(啓蒙思想のように)自由で解放されているでしょうか? 日本でも勤め人は給料の半分を税金などで徴収されていますし、フランスでも物価の上昇などに市民は怒りを抱えています。 数年前に、パリのオペラ座近くのカフェでお茶をしていたら、黄色いベストの人たちがデモ行進をしていました。それはガソリンの値上げに反対するものだったようです。 現在も世界は大きく揺れています。 今までの古い体制は崩れつつあり、これから世界はフランス革命以上に大きな変動になっていくことでしょう。 そんな時代でも、私たちは新しい時代を求め、あのオスカルの涼やかな眼差しを忘れずに、胸に炎を燃やし続けたいと思います。 池田先生には、また音楽家や画家の生涯など、描いていただけたらなあ、なんて思っています。 もうすぐ春ですね、どうぞお体を大切にお過ごしくださいませ。
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