 | 池田理代子先生、こちらに初めて投稿します。 小学6年の時にベルサイユのばら全10巻を少しずつ揃えて読みふけり、理代子先生の華麗な絵に夢中になった少女のころから50年近くたった今でも、重要場面(特に6〜8巻)のセリフは暗記しています。ずっと理代子先生にあこがれてきました。
劇場版ベルサイユのばらを3回観ました。映画の前半はミュージカル風で、欲を言えばロザリーの話やジャンヌの話を入れてほしかったとは思います。しかし後半の、オスカルとアンドレを描いた部分では、結末がわかっているのに号泣しました。絢香の歌が始まって "You're my last, you're my first."ときたら、涙が止まりませんでした。
アンドレは身分も教養も剣術も、オスカルより格下だけど、幼いころよりずっと一緒にいたオスカルのことを知りつくしていて、心から大事に思っていて、自分の命の限り守ると決めた通り、有言実行しました。オスカルがわがままを言うのは、それを聞いてくれて自分のために動いてくれるアンドレがいるから。そんな二人の関係性を愛おしく、相思相愛になってからの短い時間が切なく儚いことが、胸に迫ってきます。 映画館に行く前は、好きな人と待ち合わせしているようなそわそわした高揚感を覚えました。アンドレは自分の初恋の人なのかもしれません。小学生〜中学生のころの日記には最後に必ず「Andre」と書いていましたから。
理代子先生の絵をトレーシングペーパーで写して、マンガ家にあこがれた日々が懐かしいです。今でも自分の描く絵は、ベルばら調と見る人に言われます。 映画披露のときの、理代子先生のインタビューで、映画の終わりに感動されたこと、卑怯者にはならずに死にたいと言われたことが印象に残りました。 理代子先生にお会いして、原作の一番好きな場面についてお話できたら思い残すことがないでしょう。
これからも更にご活躍ください。 |